Yanの透析診療所


透析液清浄化とOn line HDFがテーマです。急性血液浄化もカテゴリーに追加しました。

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透析一般

レオカーナ

 導入が遅くなりましたが、レオカーナの治療がありました。DHPカラムとしては小さい印象です。デキストラン硫酸及び L- トリプトファンを固定化したセルロースビーズが250mLでリクセル(S-25)と同サイズでした。血行再建不適応の潰瘍・壊疽を有する閉塞性動脈硬化症患者に対して、治療開始後24週間の観察期間内で、対象病変治癒率45.9%らしい。

レオカーナ

透析液のMg濃度を考える。

 透析液Mg濃度は1.0mg/dLが標準です。 透析前の血清Mg濃度は平均2.6±0.55、3.5以上は3.8%で1.8-2.6は57.7%と過半数は目標範囲内です。 また、透析前の血清Mg濃度が2.0未満で死亡リスクが上昇するといわれています。近年、透析液のMg濃度1.0mg/dLは低いとの報告もあり、透析前血清Mg濃度はカーボスター使用時2.5±0.3mg/dL、キンダリーAF5号変更6ヶ月後2..6±0.3mg/dLとなったとの報告があります。Mg1.2mg/dLのキンダリーAF5号の使用により生命予後が良いとされるMg濃度に近づくと思われます。
血液透析患者の血清マグネシウム濃度と生命予後の関連 ...

追加ですが、K値の低下がQT時間を延長させるため、キンダリーAF5号のK濃度が2.3mEq/Lになったと思われます。

地下水処理システムとの戦いが再来する。

http://yan-hd.blog.jp/archives/9326636.html
以前にも書きましたが、地下水処理システムの供給水によりRO装置がダメージを受ける記事を書きました。対策としては、
1.地下水処理システム水の配合を替える。RO水:MF水を9:1から8:1に変更する。純度高すぎると塩素の失活が早いとの事であった。
2.汚染が激しい場所は、配管の水が停滞しないようにタイマーにて夜間に通水させる。
3.RO装置は65℃の熱水消毒を月水金に実施する。
このことでRO装置も安定した水量の確保が出来ました。

安定は長続きせず今月(2月)に血液浄化センターのRO装置のインバーターが80%を超えたと報告がありました。個人用RO装置もRO膜の入り口圧が1Mpaを超えました。従ってRO膜の酸洗浄とアルカリ洗浄を実施しました。
IMG20230208142357
しかし、完全復活はならず。ROモジュールの交換が早くなりそうですね。地下水処理システム水に何か変化が起きているのか?院内への供給は地下水と市水を1:1で混合しています。もしかしたら異常気象で市水に変化が起きている可能性もありますね。

レオカーナ販売開始

接血液灌流(DHP)型、LDL-C値の条件なく使用可能になります。
LDL及びフィブリノーゲンの吸着により、閉塞性動脈硬化症患者の末梢血液循環の改善を導き難治性潰瘍を治療する目的で使用できます。

https://www.kaneka.co.jp/topics/news/2020/nr2010131.html
https://www.kaneka-med.jp/products/apheresis/pr_001/index.php

地下水処理システム以降の汚染が考えられる

2020年9月の1ヶ月間は、地下水処理システムの再構築のため地下水処理水の供給が停止していました。10月からのカーボンフィルター交換時期が2~3週間と早くなった。以前は3ヶ月毎の交換周期であった。原因は赤線の地下水処理水の供給ラインと考えられた。2月8日に地下水処理システムから送水が開始して既に2回もカーボンフィルターを交換している。
tikasui
プロフィール

Yan

 臨床工学技士・透析技術認定士。透析液清浄化に取り組み1992年よりOn -line HDFを実施しております。急性血液浄化でも大量前希釈On -line HDFを導入させ、現在では個人用RO装置の開発にも取り組んでいます。

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